どこまでもいこう

「黄泉がえり」の塩田明彦監督が子供をテーマにして99年に製作した作品。
-どこまでもいこう。そのタイトル通り子供のころ、このままどこまでもいけるぞ!どこまでもいけると思っていた・・・瞬間があったのかもしれない。

教室の世界と友達との関係。自分が知っている事がすべてだと思っていた頃、男の子なら誰しもアキラのような感性を持っていたと思う。
塩田監督によれば、この作品のテーマは「友情、裏切り、許し」らしい。
日常なケンカやトラブル。気になる女の子への感情に戸惑い。自分ではどうすることもできない理不尽な出来事に悲しさをブツケルものがなくたたずむアキラ・・・。

ナレーションが一切入っておらず、映像と会話と音楽のみで、リアリティが浮き彫りにされている思い切った演出の作品。
子供の視点で描かれており、アキラ役の鈴木雄作は、アキラの内面、複雑な優しさを自然に演じている。本当に普通でどこにでもいそうな子供を演じているからいい。

ロケ地は首都圏郊外(多摩地区)で子どもたちの生活ってこんな風なのだろうなぁ。と感じさせられます。生き生きと描かれた素晴らしい作品です。

また少年たちのクラスメイト珠代に扮する芳賀優里亜はこれが映画初出演だが、その瞳が強く印象的。少女の中にドキッとする表情を自然に演じています。
映画「害虫」ルミ役の女の子です。

1999年度ロカルノ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、イラン児童・青少年映画祭コンペティション部門参加作品。

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