諸星大二郎のマンガ「海竜祭の夜」を実写版として制作された塚本晋也監督の作品。主演 沢田研二。
かなり原作に忠実に作られていると思う。
諸星大二郎のマンガは結構好きでよく読みました。基本的に怪奇、幻想のSFになるのですが、人物などの輪郭線がブルブル震えて怪奇チックな絵の割には、さっぱりとした読み心地で後味が悪くない所が好きです。
昔FMラジオのインタビューでかの坂本龍一氏も諸星マンガのファンと言われておりました。(その時は「夢見る機械」というのマンガの事を語っておりましたね)
今回の作品は、マンガでは黒ずくめのいかにも妖怪ハンターといった主人公が映画ではちょっとドジな学者くずれという設定(沢田研二)になっています。
映画の場合、このキャラクター設定の方が緊張とリラックス感がメリハリついて作品を見る事ができ、正解だと思います。
随所に塚本監督らしい緊張感が高まるのだけど、どこかギャグっぽい映像もあってよろしいかと思います。監督にしては商業映画ということと原作があったので、少し自分の作風を押さえめで作っているようにも思えます・・・「鉄男」とか作っている塚本監督が気を使ったりして原作に忠実に制作しようとした事を思うと何だか可愛らしいなぁと思ってしまいます。(普通サイズの巨人に向かって失礼!)
塚本監督も結構俳優として出演もしていて「溺れる人」という作品で主役とかやってるんで見てみるのもよろしいかと思います。
さて、この作品。諸星ファンには結構満足できるかと思いますが塚本ファンにはちょっと物足りないかな?というような作品ですね。
おすすめ度



