乱れ雲

なんとも切ない恋の話である。
交通事故で最愛の夫を突然失った女(司葉子)と、その加害者である男(加山雄三)が苦しみながらも惹かれあっていく物語。

実際ありえないような話であるが、こんなに誠意ある格好のいい男性なら心が惹かれて行くのも仕方が無いのだろうか?
あくまでも、加害者を許せない女が、何故その男に惹かれて行くのか・・・・その心の様を丁寧に描いている。

何故か戦争の被害者(戦勝国)と加害者(戦敗国)と重ね合わせてしまった。
また、この話と、1966年「ひき逃げ」が不思議と重なって見えてしまう。
「ひき逃げ」では、加害者を司葉子が演じ、そして、この「乱れ雲」では被害者側になるという不思議なつながり。

最後のシーンで二人は、事故にあった車、救急車に担ぎこまれる男と号泣きする妻を見る。呆然とその状況を見る二人・・・。
「時が解決する」あらゆる意味が含まれているのであろう・・・。

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