韓国映画ですが、日本的な感性で見られる映画なので特例で紹介します。
小津安次郎監督から影響を受けたと言われる韓国のホ・ジノ監督「八月のクリスマス」に続く作品。日本の小津ファンからも高く評価されている。時間感覚や余韻が残る会話や映像は、日本人も共感できるし、現代の小津映画ともいえる。
物語は、録音技士の若い男サンウ(ユ・ジテ)とラジオのパーソナリティ兼プロデューサーのバツイチ女性ウンス(イ・ヨンエ)の切ないラブストーリー。
ラジオ番組の取材で親しくなる二人。取材先は田舎の老夫婦の話や川のせせらぎなど・・。日本でも居そうな老人の昔話は親近感があり、日常の中にある情景としてリアリティを高める。やがて二人は恋をする。若く真っ直ぐな愛を求める若い男と生活に縛られる事を拒み都会的な恋愛をしたい年上の女。感情のすれ違いが原因で二人の恋は、やがて晩秋を向かえる。
恋が秋の気配を感じさせる頃、「ねえ。もうすぐこの仕事終るけど。どうするの?」女が聞くと「どうするって何が?」と男が応える。女は気持ちが通じない事にイライラして怒る。
ゆっくりとしたテンポで進む物語と言葉に表さない演技は、後になって、その深い脚本・演出と演技に驚かされる。
秋が冬に変わるの早く、過ぎ行く日々が恋の結末を導く・・・。
イ・ヨンエは「JSA」出演で、最近はテレビドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」(日本ではNHK-BS2でオンエア)主演で韓国で50 %以上の視聴率を誇った人気女優。
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