1964年、当時としては破格の賞金一千万円という朝日新聞懸賞小説の入選作品を映画化。テレビドラマとしても人気を博し、その映画版。
北海道 旭川で起きた幼女殺人事件は、娘の父親の「汝の敵を愛せよ」というキリスト教的な考えと妻への復讐心が犯人の娘を養女として育てるという屈折的で悲劇的な行動をさせてしまう。
過ぎ行く日々の中で、その愛情と交差する憎悪。嫉妬と理性。背徳と良心。今の昼ドラの原点がここにありと言わんばかりの出来事のオンパレード。
どうしょうもならない出生の秘密をかかえたヒロイン陽子に安田道代(現在は大楠道代)。健気な演技にその時代ならではの純粋さを表現している。一方、嫉妬と憎悪。良心に苦しむ義母役に若尾文子。今でこそ大御所の津川雅彦や成田三樹夫も若手として出演。
だけどオープンニング画面とかは若尾文子なので主演は若尾さんなんですよね。
やはりいつの時代もドラマといえば女性がターゲットなので、この時代見ていた奥様方が「わかるわぁ・・」という感情を抱いて若尾さんに心の深いところで共感していたのでしょうかねぇ。
氷点とは、心のある点、状態のことを言います。懺悔と愛情が氷点に至った人間の心の状態を比喩したタイトルです。北海道が舞台という点もポイントですね。
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