犬猫

男子から見ていると女の子たちは、仲間同士とても仲良く過ごしているように見えるものだけれど、実は意外とお互い快く思っていなかったりして、驚かされることがあります。

男から見ると女同士の人付き合いというのは、とても異なるもので複雑なのですね。

東京(練馬区あたり)の静かな街の一軒家に住むアベチャン(小池栄子)は、写真の勉強で留学するため、友人のヨーコ(榎本加奈子)に留守を預けることにした。

そこへ、同棲中の恋人 古田(西島秀俊)の家を出てきたスズ(藤田陽子)が、転がり込んでくる。ヨーコとスズは、幼馴染なのであるが、実は、あまり仲がよくない。
好きになる男がいつも同じで、ヨーコの好きな人はいつもスズがとってしまってきたからだ。

このヨーコとスズの性格がとても対照的でまさに「犬」と「猫」。

ヨーコは、黒ブチメガネをかけたマイペースだけどしっかり者。毎日コンビニへバイトに行っており、バイト仲間の三鷹(忍成修吾)が気になるのだが、なかなかきっかけがつかめない。

ヨーコは、ある日、街で三鷹を見つけ、こっそり後をつけて行くと図書館に入っていった。ヨーコは、自分から声をかけず三鷹に見つけられやすい場所で本を読み・・三鷹に見つけられるのを待つ。ヨーコは、用心深く、ある意味、女の子っぽい・・そんな女の子なんです。

一方、スズも大きな犬の散歩というバイト中、犬に引っ張られてしまい転んでしまった所を偶然通った三鷹に声をかけられる。話しているうちに打ち解けたスズは、三鷹の自転車の荷台に乗せてもらい散歩をする。そう、スズは、そんな天真爛漫な女の子なのです。

そんな二人が共同生活をするのであるから上手くいくはずがなく、犬と猫のように、お互いが嫌がることをしてしまう。そして、この三鷹の件で、ヨーコは、スズにブチ切れてしまい・・・。

しかし、そうでありながら、それが自然の摂理のように元通りの関係に戻ったりもするから・・・やぱり複雑です。
犬と猫は、対照的でありながら、相手のことを一番理解している存在なのかもしれませんね。

この作品は、井口奈己監督のデビュー作品 8ミリ映画「犬猫」(ぴあフィルムフェスティバル企画賞)を、井口監督自らが榎本加奈子と藤田陽子を主演に迎え、リメイクした作品。
8ミリ版の主演の二人(小松留美、塩谷恵子)も同級生、スーパーの店員で出演している。

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