暑い夏、福岡 博多。受験戦争と呼ばれた70年代が舞台。伝統ある進学高でクラスメートの自殺がきっかけで起こる高校生のライフル立てこもり事件がストーリー。とにかく全体的にテンポが速く、熱く危険な映画だ。
この時代を過ごした人は分かると思うが、当時は子どもの人数に対して大学の定員が少ない時代で、とりわけ国立となるとかなりの狭き門だった。そのエスカレートし、加熱した受験教育への反省が現在のゆとり教育へ繋がるのであるが、今となっては、寒い冬に通信販売で注文したオーバーが遅れて夏に届いたようなものだ。
この作品は石井聰亙監督が日大芸術学部の卒業制作作品を澤田幸弘 監督がアレンジリメイクした作品で石井監督自身は自分の作品ではないと言い切っている。
事件の最中でも、来年の受験の事を心配する生徒もいたりし、ピントのぼやけてる人間はいつの時代でもいるのであろうと悲しく可笑しい。
主人公の若く刹那的なエネルギーが破滅の行動へと駆り立て、暴力的な事件となり、悲劇に向かって暴走するのだが・・・それが、夏だから切なく感じる。
また、この作品、今では大女優の浅野温子が生徒役で出演。今のアイドルより100倍眩しい。
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