さよならみどりちゃん

断る事ができない女と、いい加減で身勝手な男。
女の立場から見ると「何を考えているのか分からない・・・」、男の立場から見ると「めんどくせぇ」。
ありがちで、痛くて苦い、それでいて、とてもナイーブなラブストーリー。

日常を切り取ってきたような映像だから、リアルな痛さを感じる。
ゆうこ(星野真里)は、かつてバイトをしていた店のユタカ(西島秀俊)と体の関係を持った。
付きあってくれるものだと思い、それを彼に告げると、それはできないとユタカは言う。
彼には、みどりという彼女いるそうだ。

戸惑うゆうこに対して、ユタカは気にもしない。そのままズルズルと曖昧な関係を続けることとなってしまう。

恋人でもないのにユタカと関係を続けるゆうこ・・・。でも、ユタカの事が大好きなのだ。

ある日、ゆうこは、ユタカから強引にスナックのバイトを頼まれる。自分の顔を立ててくれと言うユタカ。
断わる事ができず、渋々近くの馴染みが通う昭和なカラオケスナックでバイトすることとなる。

無理して、ゆうこは水商売を続けるが、昼間の仕事に遅刻しそうになったり、いつも疲れていたり・・・。

ある日、ユタカの店に見かけない女性がいた。
「あれが、みどりちゃん?」と、ユタカに聞くと、新しいバイトの真希(岩佐真悠子)で、みどりではないらしい。

ユタカは、「見た?おっぱいがデカくて、スゲえだろ?ねらってるんだよね」と、冗談が本気か分からないような事を言う。
ゆうこは、笑って「いいんじゃない」と、合わせてしまう。

そんな事を言いながら・・・ユタカに抱かれてしまうゆうこ。都合のいい女になってるのは分かっているのに。
さらに真希がユタカの彼女になりたいと、ゆうこに告げる・・・。

たらたらとした現実にありそうな日常と時間。
理想的な恋愛なんかではなく、ありがちで、ナイーブで複雑な心理が交差する恋愛もの。

恋による女の成長と言うのが理解できなかったのだけれど、何となく分かる様な気がした。
ユタカのような曖昧な感覚で生きていける自分もいれば、そうでない自分もいる。
結局、ゆうこは、ユタカとの関係の中で、今まで分からなかった曖昧だった自分自身を投影してみる事ができたのかもしれない。

南Q太の同名コミックを映画化したもので、映画初主演 星野真里の潔いフルヌードの脱ぎっぷりと、濡れ場もかなり見所の作品です。
西島秀俊の演技が評価高いけれど、僕はあんまり好きじゃなかったな。
でも、男から見て「何て奴だ!」と思わせるほど、良い演技なのかも。

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