「SP 野望篇」を劇場で1ヶ月ほど前に見て来ました。
この映画は、登場人物の紹介や、今までの経緯や警護課が置かれている立場などなど、一切説明が無いので、ドラマを見ていなければDVDを見てから映画を見る事をおすすめします。
映画を見終わってから「謎」がわいてきてしまうので、僕の場合は、映画を見た後にドラマDVDを全巻見たため、けっこうしんどかったです。
さて、ドラマでは様々なテロ事件に遭遇する警護課第四係のメンバー 井上薫(岡田准一)、笹本絵里(真木よう子)、山本隆文(松尾諭)、石田光男(神尾佑)は、その危機を乗り越え、仲間としての意識が芽生え、良いチームと成長してきた。
そして、上層部と現場との矛盾にはさまれながらも、部下たちを信頼する、尾形係長(堤真一)のもとで働く事に誇りを持っていたが、西島理事官(飯田基祐)が自殺?すると言う事件があり、新しい梶山理事官(伊達暁)が尾形と交わした「大義のため」という言葉に井上は不穏な違和感を感じる・・・。
と、ここまでがドラマでの内容に成ります。
尾形のもとで命がけの警護の任務を成功させ、信頼を築きあってきたと思っていたが、井上たちが知らない何か隠された裏があるのか?と、今までの前提を覆す出来事がドラマ最終話で示唆される。
と、ここまでの盛り上がりと、ストーリーが分かってないと、映画のテンションに入っていけません。笑
映画は、警護課第四係のメンバーは、六本木ヒルズで行われる吉原 国土交通大臣(大林丈史)が出席するイベントで警護にあたっていた。井上の特殊能力により、テロリストのスーツ姿の男(山智己男)が黒い傘に爆弾を仕掛け、舞台に投げる場面が井上の脳裏に投射される。
その男に声をかけると、逃走し壮絶な追跡を繰り広げ、取り押さえる事ができたのであるが、あまりにも派手な追跡だったため、テレビのニュースでも流れてしまう。
テロを未然に防ぎ、犯人も捕まえたのに中尾警護課長(江上真悟)からは「SPとしての職務を逸脱している」と言われてしまう。
一方、政界の伊達幹事長(香川照之)は、地盤も無い中で、与党幹事長まで上り詰めた実力者。その、伊達幹事長が尾形をホテルの呼びつけると、そこには梶山理事官をはじめ、各省庁の若手エリートたちがいた。
そんな時、外交問題が勃発し、四係のメンバーは、急遽、田辺内閣官房長官(蛍雪次朗)を官邸まで警護する任務を受けるが・・・。
切れ味か良いアクションと場面進行の物語は、それだけでも見ごたえはあるんだけれど、途中かなり長尺のアクションシーンがあったりして、まったりしてしまう。
そもそも、ドラマSPの構成として、1~2話で完結する「テロ事件を解決する」という、いくつかの物語がありながら、「政界と警察の陰謀+井上と尾形の宿命」という全体的なストーリーが展開される。という完結&長編ものなので、この野望編は、全体的なストーリーで言うと起承転結の「転」の部分にあたる。
物語の進展としては、ぼんやりと警察内部での不穏な動きの輪郭が見えてくる感じです。
このあたり、「ストーリー的に全然進んでないやん!」と言わずに、ドラマ、野望編、次回作の革命編と、シリーズ全体に繋がる物語を楽しむ懐中の深さが必要かも。笑
また、こういったテレビドラマと映画をハイブリッドさせた「踊る大走査線」方式のビジネスモデル形式の映画なんだけれど、これを良いととらえるか邪道ととらえるかも色々見方が分かれるかもしれない。
SPの場合は、ストーリー自体もそのまま結びついているので、かなりハイブリッド度は高いし。
まあ、興行として映画でビッグヒットを出せるのは、ジブリか「踊る大走査線」方式しかないと言う現状もあるし、こういったイベント的な盛り上がりで劇場に足を運ぶ人がいれば、「映画を見る」という行為の裾野が広がるので、個人的には、良いことだとは思います。
また、この映画の出演者は、ドラマで出てる人がサラッと出てたりします。それと、フジテレビのアナウンサーとか。
その辺りの雰囲気も「知ってる!」という仲間内的な盛り上がりもあったりして、ドラマを見ていない人は少し疎外感も感じたりするかな。
ドラマDVDなんか見る時間が無い。という人は、少なくともWebサイトのドラマのあらすじは、読んでから見ていくべきかと思います。
でも、SPの最後に流れるV6の歌は、ちょっと浸れます。




