ロボ芸者

「恋する幼虫」、「片腕マシンガール」などの井口昇監督の作品。
もう、「ハレンチ×戦闘×異形ヒロイン」という井口ワールド全開の怪作です。

今回は、さらに芸者が主役という設定で欧米を意識した日本観というようなティストが盛り込まれており、不思議ワールドが炸裂しています。

ヨシエ(木口亜矢)は、置屋で住み込みの下働き。一方、姉の菊奴(長谷部瞳)は、人気の芸者だ。姉や女将から虐げられる日々が続く。しかし、ある日、影野製鉄の御曹司社長・影野ヒカル(斎藤工)に気に入られてしまう。

お使いの帰り道にヨシエは、影野社長に声をかけれるが、偶然、影野に振られた仕返しをしようとした看護婦をヨシエは飛び蹴りで倒してしまう。

ヨシエと菊奴の姉妹は、影野社長から食事の誘いを受け、影野製鉄に出向くと、戦国時代のようなお城を模った建物に驚く。
影野社長とともに会長・影野拳山(志垣太郎)とも食事をするのであるが、影野会長から製鉄所というのは表の顔で、実は、兵器も作っているという驚くべき事実を知らされ、さらに殺人芸者部隊を組織し、社内で訓練を行っているという。
そして、ヨシエと菊奴は、殺人部隊に入るように強いられる・・・。

井口作品は、原作がある作品は、つながりの悪さや演技力不足が目に付いてイマイチなんだけれど、この作品のようにオリジナルストーリーは、かなり楽しめます。

お尻から刀や手裏剣が出たり、芸者の下半身がキャタピラになったりと奇想天外な展開は、「役者の演技力不足なんかどうでもいい気持ち」にさせてしまう。
むしろ、その方が「作り物っぽいリアリティの無い不思議世界」として魅力ある作品になるし、それこそが井口ワールドだと思う。

また、殺人芸者部隊が女子高生に変装してヤクザの暗殺を企てるんだけれど、手下と女子高生が戦っている場面で、ヤクザ本人は、女子高生のパンチらばかり追いかけるといったシーンをしっかり盛り込んでいるのも男子の気持ちを理解したサービスと言うか・・・笑えるシーンでもあります。

ちなみに、井口監督は、AV作品も手がける監督ですが、AV作品はテーマがエグ過ぎて見ていません・・・。

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