江戸川乱歩の「妻に失恋した男」をベースにしたエロチックミステリー。NHK テレビ小説「まんてん」のヒロイン宮地真緒が大胆な濡れ場を体当たりで演じている。
ちなみに、かなり酷評されている作品です。
資産家の南田収一(柳憂怜)は、妻・みや子(宮地真緒)を殺したいほど愛していた。
しかし、みや子が浮気をしているのではないかと疑う。
みや子は、南田に対して心を開いておらず、他人行儀で敬語を使う。南田に対して明らかに嫌悪感をいだいている感じだ。
通院している歯科医 琴浦(大浦龍宇一)に「妻が不倫をしているのかもしれないので、探偵でも雇ってみようかと思っている」と相談する。
琴浦は「今度、奥さんが治療に来た時にそれと無く聞いてみましようか?」と言うと、「やめて欲しい。探偵を雇うのも考え直してみる…」と言う。
実は、妻 みや子の浮気相手は他でもない琴浦なのだ。
不倫が暴かれてはいけない。
琴浦は、逆に自分が探偵を雇い、みや子を見張らせることにより、南田が調査をしていないか監視しようと考える。
そして、明智小五郎の探偵事務所に行き、明智に「友人の妻が浮気をしているのではないかと心配しているので、調査をして欲しい」と依頼する。
しかし、明智が多忙なため明智の妻・文代(星野真里)が調査を担当することになる。
文代が四六時中、みや子の動向を探るのであるが、浮気をしているような形跡はまったく無い。
当然である。依頼主である琴浦の診療室で、みや子は逢引をしているのだ。
しかし、事務員(山田キヌヲ)に浮気現場を覗かれ、琴浦は脅迫されるようになる・・・。
女性が主役で、女性の目線。しかも、好奇心&嫌らしい女性の覗き見がポイント。
そういう意味で「視線」というか目の表情で心理描写を試みているんだけど、そんな微妙な演出なので、単調で平面的な映画と感じてしまうかも。
また、ミステリーと紹介したけれど、推理とかは無い。
だって、初めから浮気の実情はわかってるし、殺人事件は、最後の顛末としての位置付け。
だけど宮地真緒は、細身でありながら結構な美乳だったりするので、「あの、朝の顏のヒロインが…」と考えると見応えがあると思う。
濡れ場の場面も不倫相手の歯科医師の診察台に乗ったままで、その現場を受付の事務員が覗いてしまうとか、AVじゃないか?と錯覚しそうな位、エロ度の高い作品。映像暗いけど。
また、映画「さよならみどりちゃん」で、体当たりの濡れ場を演じた星野真理が探偵として、キュートでコミカルな役柄で作品にアクセントを付けている。
どことなく影のある役柄が多かった星野真理が「こんなキャラクターもできるんだ?」と幅の広い役作りに何か発見した気分になる。
さらに、昭和顏の男性俳優が多く出演しているが、この作品では「良い男」と言うのは出てこない。
映画なんだからヒーローっぽいキャラクターが出てきてもいいと思うんだけれど、一人も出てこない。
金持ちで、嫉妬深いがボンボンの旦那。用心深く猜疑心が強くて身勝手な歯科医師。いい加減で適当な感じの明智小五郎(この人の場合は、いい加減な部分だけ見せているんだと思うけど)とか。
ジメジメした湿っぽい乱歩ワールドは、やはり男女の嫌な部分を描くことなのであろう。




