イヴの時間

Apple TVのラインナップで上位にランキングされいて気になってたアニメ。
日本の未来のような世界が舞台で、そこでは人間とまったく変わらない容姿を持ったハウスロイドが働いていている…という世界観の作品。

感情を持ってしまったロボットに対して共感する主人公たち。そしてロボットに対して依存を高める風潮を危惧する倫理委員会の取締り。そんな背景がありながらも人間とロボットを区別しない店として営業する「イヴの時間」を舞台に美しくキラキラ輝くような日常を丁寧に描いている良作アニメです。

「あーアニメってピュアで中二っぽくていいなぁー」とトキメいてしまう。

ストーリーは高校生の向坂リクオ(声:福山潤)の家にはハウスロイドのサミィ(声:田中理恵)がいる。容姿は人間とまったく同じなのであるが、オーナーから命令されたタスクが頭の上のリングとして表示されている。
この世界では「ロボット法」という法律があり、それに基づいてリングはどんな時でも表示される。また、人間がロボットに過剰な依存をしてしまうことを危惧する倫理委員会の影響により、ロボットを道具として扱うのが一般的な常識となっていた。

ある日、リクオは、ハウスロイドのサミィのバックアップを取っている時、ログに奇妙な位置情報を見つける。タスクに関連の無い場所だ。

翌日、親友の真崎マサカズ(声:野島健児)を誘い、その場所に行ってみると雑居ビルに扉があるだけだった。躊躇する二人をかき分けて一人のハウスロイドが扉を開けて入って行った。

二人も後をついて階段を降りて行くと、そこは「イヴの時間」という一見何の変哲もない喫茶店…。

しかし、立て看板には「当店では人間とロボットを区別しません」と書かれている。これはロボット法に抵触する際どいルールだ。

店に入り警戒する二人に店の人たちは気軽に話しかけてくる。さらに、ここではリングが解除され人間かロボットなのか見分けがつかない。

そして、親しくなったアキコ(声:ゆかな)に人間とロボットが何故こんな場所で交流を持つのか根掘り葉掘り聞くと、ウエイトレスのナギ(声: 佐藤利奈)から叱られてしまう。

また、はしゃぎ回るチエ(声:沢城みゆき)と保護者のシメイ(声:清川元夢)など、店の常連たちと交流を持つようになる。
そして、リクオたちはハウスロイドのサミィが何のためにここに来ているのか調べるため「イヴの時間」に通うようになるが…。

クオリティの高いアニメーションとアニメらしくないカメラワーク。時には、手ブレ効果により躍動感を出そうと試みていたり、メカニカルでありながら優しい印象は、こういったカテゴリのアニメ好きの琴線に触れそうな感じ。

また、テーブルに置いてある本のタイトル。過去のトキサカ事件(※)への断片的な言及。ある団体の主任研究者が「イヴの時間」を監視しており、危ういときに手助けをするような言動をしたり、エンディングの鉛筆風スケッチによる過去のエピソードをイメージさせるなど、全体のストーリーへの気の利いた伏線があり世界観の深さが感じられる。

※ トキサカ事件:十数年前のロボットが普及しはじめた頃、一般家庭にロボットを普及する事に反対する倫理委員会の反廃派がデモを起こし、時坂町で一般市民が重症を負う傷害事件が起きた。結果として当事の倫理委員会会長は責任を取り辞職、過激な行動もそれ以降自粛・沈静化した。(Wikipediaより)

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