劇場版 SPEC~天~

109シネマズ名古屋で見て来たがイスが小さ過ぎて腰が痛くなった。まあ、映画は長時間見るものだし、ゆったりとしたスペースでリラックスして楽しく観たいものだ。

さて、この作品はテレビドラマ「SPEC」シリーズとしてTBSが製作したもので、まあ、何て言うか連続するシリーズのドラマから次のドラマ(?)そして、映画(?)への「つなぎ」的な位置づけ映画。

おそらく年末にスペシャルドラマがあり、結末編が正月映画として上映されるのでしょう。

テレビドラマは「SPEC」と言われる特殊能力を持つ組織と国家権力との争いに「未詳事件特別対策係、通称 未詳(ミショウ)」の当麻と瀬文の二人が様々な陰謀に立ち向かうというもので、ミステリアスなストーリーをベースに、毎回ゲスト的な超能力者(スペックホルダー)を登場させ、さらに主人公の当麻自身もスペックホルダーとして特殊能力を持つものとして苦悩する。

シリアスな場面と寒いギャグも特長で、戸田恵梨香や加瀬亮などのキャスティングと演技の意外性が上手くハマっている。
また、コラージュ的な映像表現、小物などを作りこむ独特なマイナーな雰囲気を持っており、これらのSPECの世界観を楽しむのがファンとしての流儀みたいな感じです。
ちなみに劇場では「踊る走査線 第二世代」的な若年ファンが多い感じでした。笑

物語は、クルーザーの乗客がミイラ化され発見される。全ての乗客に身内が無く、被害者は公安関係の者だと推測された。奇怪な事件のため警視総監と内閣情報調査室より直々に未詳事件特別対策係、通称 未詳(ミショウ)に捜査の依頼が来る。しかし、それはスペックホルダーから未詳への挑戦状であった。

当麻 紗綾(戸田恵梨香)と瀬文 焚流(加瀬亮)はクルーザーが漂泊している現場に向かうが、志村 美鈴(福田沙紀)が何者かに狙われていると連絡が入る。美鈴もスペックホルダーであり、手で触ったものから所有者の行動をイメージできるという特殊能力を持っている。

救助に向う瀬文と対峙したのはSIT時代の同僚 青池里子(栗山千明)だった。
彼女は内閣情報調査室(CIRO/サイロ)特務班に所属しており、美鈴がブックオフで買った「冬のソナタ」のDVDの元所有者がクルーザーでミイラ化された被害者であり、美鈴がイメージすることで容疑者から狙われるため保護をするためのものだった…。

こんな感じでドラマの延長線上の映画ですが、シリーズとして「世界観を楽しむ中での映画」なので、小ネタや過去の登場人物などを理解していないと僕のように意味不明になってしまいます。笑

さらに、この映画がシリーズの中で重要な位置づけかと言うと、そうでも無い。

むしろ、直前に放映されたスペシャルの方がポイントだったりするので、この辺りのアンバランスさも劇場客からすると微妙な価値感になってしまう。

あと、伊藤淳史が「伊藤淳史」役としてそのまま出てきたりする。彼の役回りは「スペックホルダーとして手が金属製のタコ足になり、遠方の敵を攻撃できるという特殊能力を持っている。」といったもので、「それ、スペックの領域を超えてるだろ。」と言いたくなる無敵な攻撃能力です。

物語を繋げたり、進行を端折る役回りがこのサイボーグみたいな能力に依存したりしているようで気に入らなかった。「ストーリー進行が大味過ぎるだろ。」と言いたい。

シリーズ全体としては面白くハマっているとは思うが、ここまで引っ張るのは如何なものだと思う。まあ、娯楽として劇場で映画を見る習慣が無くなりつつある中で、テレビやDVD、映画のメディアミックスで消費を拡げなければ成り立たないというのもさびしい限りですが、そういった条件の中でストーリーを引っ張るのも、また大変なんでしょうね。

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