BRAVE HEARTS 海猿

「海猿シリーズ」は、今までまったく興味が持てず、初めて見に行きました。ベタなストーリー展開なのに劇場では込み上げるものがあり、感動しました。

しかし、映画館の帰りに「近くのゲームセンターに行きたい」と言い出す輩がおり、レーシングゲームにすっかり夢中になってしまい終電に飛び乗った。車中、ふと冷静になって映画を思い出してみると、何であんなに感動したのかサッパリ分からなくなっている。そんな、お祭りのような映画です。

物語は、海上保安庁 特殊救難隊に志願し、配属された仙崎大輔(伊藤英明)、吉岡哲也(佐藤隆太)。特殊救難隊は、海上保安庁の中でも海難救助の最後の砦といわれる存在で、各地のレスキュー隊で対応できない遭難事故に対応するため羽田空港が拠点としている特殊部隊である。

仙崎、吉岡は、配属早々にタンカーの衝突事故の救助要請が入り、現場に出動する。事故現場では、タンカーの甲板に残された乗組員を無事救助するのであるが、ヘリコプターから沈没しようとするタンカーを見下ろすと、まだ乗組員が一人残されていた。

隊長がとめるのも聞かずに仙崎は、何としても助けたいと、コンテナが崩れ落ちるタンカーに乗り込むのであるが、結果的に救助することができなかった。
そんな、仙崎の行動に対して、副隊長 嶋一彦(伊原剛志)は、「根拠のない自信で救助に向かうことは、チームのメンバーをも危険にさらす可能性があると」激しく批判する。

一方、仙崎の妻、環菜(加藤あい)は、第2子を身ごもるのであるが、長男 大洋(大山連斗)が駅で電車に乗ろうと急ぐ人にぶつけられてしまい、階段から落ちて頭に怪我をしてしまう。そんな出来事もあって、二人目を育てられるのか自信を失う。
また、吉岡も恋人の美香(仲里依紗)にプロポーズするのであるが、美香からは、「CAとレスキュー隊員なんて年収も違うしつりあわないし、結婚にも興味がない」と振られてしまう・・・。

そんな時、G-WING社のジャンボジェット機がエンジンの故障により、着陸できないという連絡が入る。さらに、エンジンは火災を起こし、着陸装置も故障してしまい車輪も出ない状況という。
空港側は、地上に戻るには、胴体着陸しかないと判断するのであるが、胴体着陸は火災が発生する危険性もあり、リスクの高いものであった。

また、このジャンボジェット機には、CAとして美香が乗っていることが判明し、吉岡は動揺する。
そんな時、対策室で下川救難課長(時任三郎)は、機体へのショックが少ない東京湾への海上着陸を提案するのであるが、海上に救助船が集結する前に日が沈んでしまうため、却下されてしまうのであるが・・・。

ストーリーのほとんどが「事故が起こっている現場」でのパニックMAX状態。見ている側も正常な判断(ツッコミ?)とかできなくて、強引にストーリーに持ってかれてしまい、登場人物たちと感涙。

絶望的な状況の中、救助船が足りなければ民間の船舶が集ってきたり、救助の体制が間に合わなければ、周辺の大学病院、看護学校などが協力して港に救護テントを張ったりと、集団で何かを成し遂げる雰囲気は、日本人の習性みたいなものを刺激しちゃう。そしてウルウル。そんなパターンなのかもしれません。

しかし、このシリーズも長く、主人公たちの海難救助隊員としての仕事、出会い、家族など、ファンにとっては自分の人生とリンクしながら歩んで来ているものがあると思うし、そういう位置づけの作品はハートフルな印象を残したんじゃないかなと思う。
特にメイキングっぽいエンディングは、その雰囲気が出ていて、ああいう終わり方は好きだな。

ちなみに、この作品は、2012年7月14日の段階で興行収入80億4000万円を記録した前作「THE LAST MESSAGE 海猿」の公開初日対比で、142%を記録しており、大台といえる興収100億円を狙えるスタートとなってるそうな。

色々書いたけど、ハズレない作品であるかな。カップルで見るといいかもしれませんね。

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