ヘルドライバー

「東京残酷掲警察」の西村喜廣監督の作品で、この作品も血のりMAXの和製スプラッター映画です。そして、前回観た「AVN/エイリアンvsニンジャ」と同じく海外戦略型日本映画レーベル「SUSHI TYPHOON(スシ・タイフーン)」シリーズ。

躊躇いもなく人間(ゾンビ含む)を虫けらチックにチェンソーやライフルで倒して行く所は相変わらずで、観終わった後は肩こりがゴリゴリになる程、身体に力が入ってしまう時間を過ごしてしまった。

ストーリーは、殺人罪で捜査されている凶暴な母親 リッカ(しいなえいひ)から逃れてキカ(原裕美子)は父と夕張のアパートに暮らしていた。
しかし、キカが学校から帰って来ると母親 リッカとその弟のヤスシ(岸建太朗)がアパートを探しあて、そして父の脚を切り刻みミンチにしていた。

止めようとするキカは、もみ合いになりポリタンクが倒してしまい石油が床にこぼれてしまう。それを見たリッカは、タバコの火を床に落とし父は炎に包まれて焼死する。

逃げるキカをリッカが追いかけ立ちはだかる。その時、空から火の玉が落ちて来てリッカの胸を貫通してしまう。

心臓が無くなってしまったリッカは、娘のキカ心臓を鷲摑みにして取り出し、自分の心臓にする。そして、心臓を奪われたキカは意識を失い倒れてしまう。

リッカは更に火の玉に付着して来たエイリアンと同化し、頭部に触覚が生えて黒い霧を吐き続けた。
黒い霧は、北海道から東北まで広がり、それを吸った者はゾンビとなり人間を襲うようになってしまう。

東関東にはゾンビエリアとの境にコンクリートの壁が建てられ日本は分断され、東京は避難民があふれ、荒廃した都市となる。

一方、キカは政府の秘密組織に運び込まれ、心臓の代わりに人工心臓エンジンを組み込まれ、チェンソーと同化したサイボーグにされてしまった。

そして、キカはゾンビエリアに放置され、ゾンビの角を集めてはある組織に売買し賞金をかせぐゾンビハンターのタク(柳憂怜)とナナシ(久住みず希)、そして、家族を失いゾンビに復讐するカイト(波岡一喜)に出会う。
仲間を得たキカは、行方不明となったナナシの妹を探す事とリッカを倒し、自分の心臓を取り戻すためにゾンビエリアの奥深くに行く事になる…。

という感じで、無茶苦茶マンガ的ではあるんだけれど物語性はきちんとしています。この辺りの客観的に見たらバカバカしい設定を真剣勝負で楽しみながら作り込んでいる所が西村喜廣監督の作風と言える。
また、「東京残酷警察」のように、ブラックな政府広報のTVCMも楽しませてくれ、セリフには放送禁止用語も臆面もなく出て来ちゃいます。

ありえないほどの血しぶきと、アクションを通り過ぎてコミカルなディテールは、「ここまで来たら笑っちゃうしか無いよね」的な開き直った雰囲気と、音楽による演出が大袈裟に例えると「和製バイオレンス スプラッター オペラ」と言うような作品です。と大真面目に言ってみたくなる。

また、今回はグロい「血のり」やチェーンソーでバッサリ斬ってしまう「スプラッター」だけでなく、食糧難の都市で「ゴキブリのフライ」を販売する屋台など、一般的な不快感ラインを超えているシーンも盛りだくさんなので、その辺りも注意が必要かもです。

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