今月(2011年7月)の邦画会で名古屋ミッドナイトスクエアで観てきました。テレビドラマ「外交官・黒田康作」シリーズの第二作目となる映画になります。
映画としては、「真面目きちんと」作ってある作品です。
舞台も海外ロケでスペインだし、出演者も豪華だから監督としては、きっちり積み上げて作るしかなかったのか、もともとそういった作風なのかは分からないけれど。
ただ、大作の割には、ストーリーは、それほど進みません。
辛辣に言ってしまうと、サスペンスドラマをヨーロッパに持ってきて豪華なキャストで作った。と言う感じで、それが舞台がスペインだったり、事件がおこるアンドラ公国(実際にある国だそうです)なので、スケールが大きく感じる(錯覚する?)みたいな感じです。
でも、「まあ、まとまってて良かったんじゃないかな」という、そういう作品です。
しかし、そういう作品って話題にならなかったりする事もあります。「期待された作品がまあまあまとまってる」より、「期待したよりB級」とか、「テレビドラマ見てみないと意味分からない」というような良くも悪くも話題性があった方が注目を受けたりしますしね。
物語は、ある日本人投資家の川島(谷原章介)と言う男がアンドラ公国のホテルで殺される。事件の第一発見者は、ビクトル銀行の職員、新藤結花(黒木メイサ)。
国際会議のためパリにいた黒田康作(織田裕二)は、邦人が関わっている事件として事態把握のため調査を命じられる。
捜査は、インターポール捜査官の神足(伊藤英明)が取り仕切っており、新藤結花の事情聴衆から富裕層を狙った無差別強盗事件として収束させようとしていた。
その二人に黒田は接触し、不自然な現場状況なのに強盗事件としてしまうことに疑問を投げかける。
新藤結花は、自分は銀行側の単なる通訳であると事件に関して多くを語らなかった。
しかし、彼女を襲撃する者が現れ、背後にいる何者かを恐れているようであった。
また神足には、この事件を単なる物取りの強盗殺人として終わらせたい理由があった。
それは、殺された川島は、警視総監の息子で、資金洗浄絡みの国際犯罪が関わっており、その事がマスコミに知れると警視庁のスキャンダルとなってしまうため、上層部から強盗事件として終わらせるように指示を受けているからであった・・・。
「真面目に作って、きれいにまとめた作品の何がいけないの?織田裕二主演だし。」と言われてしまいそうですが、確かにこれだけの大規模な海外ロケで、有名俳優を出しているわけなんだから仕方ないとも言える。
また、エロい部分やドロドロした部分もないので、家族や恋人とかと行っても安心して観ることができる作品とも言えるかもしれない。
でも、何というか・・・ある意味「観客を裏切るような驚き」というか、そういう特色がこの作品にはないのが残念な部分なんだと思う。
例えば、この作品は、黒木メイサが謎めいた悪女を演じるわけなんだけれど、もっとドロドロした内面性を出すとか。悲しい過去の事件が彼女をダークサイドに引きづり込んでしまったような人格破壊的なエピソードとかもっと掘り下げると重厚になったような気もする。
まあ、女優としてのイメージ的に無理だと思うけど。
でも個人的には、そういう作品の方が好きだな。




