映画祭等で数々の映画賞に輝いた「運命じゃない人」の内田けんじ監督作品です。
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子といった実力派俳優が出演。
木村一樹(堺雅人)と美紀(常盤貴子)は、中学校時代の同級生。
木村は、中学生の時に美紀から告白の手紙を受け取った。
十数年の歳月を経て、今、木村は、もうすぐ子どもが生まれる美紀の前にいる。幸福そうな朝の時間。
木村は、今は一流企業に勤め、もうすぐ出社する時間だ。
出産間近の美紀を中学の頃の同級生、神野良太郎(大泉洋)に頼んで彼は、会社へ向かう。
・・・しかし、木村は会社ではなく、ホテルのロビーにいた。
そこに、女(田畑智子)がやって来た。
彼女は、誰なのか?木村とはどんな関係なのだろうか?美紀が出産間近だというのに女がいるのか?
しかも、女と会っている場面を偶然に同僚に写真を撮られてしまい、その画像は上司 唐沢(奥田達士)の手に渡ってしまう。
唐沢は、社長の大黒(北見敏之)に報告する。大黒は、木村と女の関係に何らかの企業機密に関わる危機感を抱き、裏の世界とつながりのある探偵 北沢雅之(佐々木蔵之助)に調べさせる。
そんな事態の中で、美紀が出産する。
一方、北沢は、木村の出身中学に同級生の振りをして調べにいく。
すると、何と神野がそこで教師をしていた。
木村の同級生ということは、神野の同級生でもある。北沢は、話を合わせるのだが、神野が美紀が出産したので、「美紀にも会って行けば」と言い出し、病院へ行くことになってしまう。
しかし、病院に行こうとした所、北沢は、木村と女が会っている写真を見せ「木村には、何か秘密があり、それを調べているので、手伝え」と神野に訴え、神野は、探偵業を手伝うことになる。
北沢は、依頼者が何を調べようとしているのか調べるために、調査の前金を受け取った後、依頼者である唐沢を神野に尾行させる。
すると、唐沢はボーリング場に行き、そこで、社長の大黒に報告をしている場面に遭遇する。
携帯電話の動画撮影で、神野は北沢に報告をするのであるが、ボーリング場には、ヤクザの片岡(伊武雅刀)の姿もあった。
片岡は、ヘブンという店の女が消え、その女を追っていた・・・。
物事の見方が変わると見え方が全然違うという感じで、誰が悪人で、誰が騙されているのかわからなくなってくる、脚本のトリックは見事というより言い様がありません。
登場人物がやたら多く、後になって分かる伏線が盛りだくさんで、その展開の早さに見逃してしまう部分があったりしてしまいます。
残念なのは、良い俳優ばかりキャスティングしてしまっている所かな。
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子って・・・実力派過ぎてしまってて、良い意味では上手くまとまっているけど、個人的には、もうちょっとバランス崩した冒険的なキャスティングの方が楽しめるかも。と思ったりしました。
「運命じゃない人」と同じスタイルの脚本で、一夜の出来事を視点を変えて、視聴者をトリックに陥れるような上手にまとめられたエンターティメントとしては、期待通りの作品です。




