ヤッターマン

原作は、タツノコプロ制作のテレビアニメ「タイムボカンシリーズ」第2作目に当たるもので、1977年1月~1979年1月までフジ系列で放映された人気アニメの実写映画。

実写版では、深田恭子のムチムチなボンテージのドロンジョ役が話題になった作品。
アニメでは、ヒステリックなドロンジョも深田恭子がやると、どこか空気の抜けて迫力がないのが拍子抜けで良い感じ。
ドロンボー一味のダンスも、そんなゆるい感じで、コレだけでも見る価値はあり。(と個人的には思う)

もともと、ヤッターマンは、細かな設定とお決まりのセリフやギャグ、そして微妙にエッチな感じの世界観のメカヒーローものアニメ。
そのバカさ加減と細かなサブ設定やサブストーリーは実写の中でも引き継がれている。

例えば、ヤッターマン1号(櫻井翔:嵐)、2号(福田沙紀)たちがヤッターワンに乗り込み、オジプトへ向かうシーンで高速道路を走るわけなんだけれど、ヤッターワンにもしっかりETCカードを入れて走ったりする。こういうサブ設定は大好き。

また、ドクロストーンがすべて揃うとなんでも望みがかなうと、ドロンジョ(深田恭子)、ボヤッキー(生瀬勝久)、トンズラー(ケンドーコバヤシ)の三人は、ドクロベーにそそのかされるわけなんだけれど、ボヤッキーの夢が「女子高生の山に埋もれドロンジョの足のマニュキュアをつける」だったりする。
そう、ボヤッキーの決めゼリフは「全国の女子高校生の皆さん」でしたね。

トンズラーは、レスラー(トンズラーは元レスラーという設定)に戻り、敵を倒してチャンピオンになり、観客席には泣いて喜ぶドロンジョの姿・・・というシーンを妄想する。

で、ドロンジョは、どんなゴージャスな妄想をするのかと思いきや・・・子どもを身ごもった新妻になり、夕食の豆腐を豆腐屋さんに買いに来ると橋の向こうから旦那が帰ってくる。という昭和な幸せ場面を想像する・・・という意外性も視聴者を裏切っていないと思う。

本筋のストーリーは、かなりシンプルな構成で、それがくだらないサブ設定で形作られている作品なんだけれど、ヤッターマンの一番の魅力が、こういったサブ設定だったりするのでオーケーです。

また、ガンちゃん(ヤッターマン1号)が意外と女好きというか、多感だったりして、ドロンジョと禁断の恋に陥ってしまうアニメには無い人間くささもこの実写版作品の見所ではあります。

ただ、意図しているかどうかは分からないんだけれど、戦いは昔ながらの特撮風で、戦闘シーンもどこか、まったりしてたりするし、おもちゃチックだったりもします。

ちょっと注目なのは、こういう「マスクを着用する演技」というのは、表情や動きなど、よほど演技力が無いとできないように思うんだけれどボヤッキー役の生瀬勝久がかなり頑張って好演。アニメの世界から出てきた本当のボヤッキーのようで役者魂を感じてしまいました。

監督の三池崇史も「とにかく明確だったのは、子供の頃に見たヤッターマンの感じを、限りなく再現したいということだった。」と語っていたそうです。

ともあれ、小学生の頃、毎週土曜日の夕方は「ヤッターマン」を見ていた世代は必見の作品でしょう。

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