最終兵器彼女

「サイカノ」の愛称で知られる高橋しん原作の同名コミックを完全実写化した作品です。少し前に日本沈没を見たのですが、こちらの最終兵器彼女の方が良かったと感じた。
期待した作品がつまらないより、期待しない作品で意外と萌えたから。

しかし、この「最終兵器彼女」のような戦闘系アニメ作品全体に共通するポイントは、「コントラスト」だと思う。

この作品で言えば、「まどろっこしい初恋」と「戦闘」という激しい「コントラスト」。

高校生シュウジ(窪塚俊介)の付き合っている彼女ちせ(前田亜季)が戦闘兵器に変わり、国防の要となって戦う物語なんだけど、平和な学園生活の中に戦争が普通に飛び込んでくる。

題名のとおり「彼女」がこの映画の題材なのですが、女の子であれば、男子と付き合えば誰でも「彼女」になることができる。
しかし、この物語は、その誰でもなれそうな「彼女」になれない女の子の物語。しかも、その理由が「国防のために戦うという使命を持った兵器である」という理由からして、飛ばしている。

物語は、映画を見る限り深い部分には触れられていない。西側諸国から孤立し、欧米各国から攻撃され、東日本は、まだ征服されていないという事実だけが背景で、理由は分からない。
そして、北海道を舞台に各国が侵略できない理由が「彼女」が「最終兵器」として防衛しているからなのです。

物語の後半で、シュウジとちせ二人が、家庭を持ったらどうなるのだろう。平凡だけど、幸福な日々を過ごそう・・・。そんな話をするわけですが、そんなことがありえない状況で語るシーンからして、とても永遠性を感じさせる。

おそらく評論の対象にもあまりならない映画だったりするのだろうけど、かなり内面性の高い映画で、個人的には、こう言った空想の妄想ファンタジーで感動する人たちを嫌いではない。と言うか一部、同感する。

また、北海道 小樽が舞台の映画だけど・・・酒井美紀がシュウジの先輩の妻ふゆみ役で出演しています。彼女を注目させたのは、同じ北海道が舞台の「ラブレター」です。
当時は、中学生の役だったけど、もう大人になってますね。当然だけど。感慨深いです。

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