津川雅彦演じる初老の作家 永井荷風が繰り広げる物語。
粋な文化人らしさや女性の扱い方が慣れているところなど、いやらしさを感じさせないところなど、さすが津川雅彦(ヤマト建設の会長だけありますね^^;)
老いゆく性と生きる執着との葛藤がよく表現されていると思う。老いゆく自分を感じる荷風。そんなことに全く気がつかない、あっけらかんとした お雪(墨田ユキ)。お雪の若々しさは、年を経たものにしかわからない「若さの尊さ」だ。
荷風もその若さに刺激され自らの性(この作家にとっては=生きることであり、作品への昇華でもある)を必死に取り戻そうとしている。
その性への執着さに哀れささえ感じるのは、失うものへの執着を続ける儚さを荷風自らがわかっているからであろうか?
戦前の夜も街がやけに情緒あふれ魅力的で、登場する人物にも何ともいえない味わいがある。
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