角川映画進出初期の頃の作品。「ウォンチュ~ 俺の肩を抱きしめてくれ~」南佳孝のやる気の無さそうな歌のCMを思い浮かぶ。
片岡義男の小説が原作で山崎努、古尾谷雅人、浅野温子出演の作品。
道で拾った仔猫を抱いた猫の様な少女さち乃。彼女をめぐるほろ苦い青春と捻れた大人の物語だ。
この頃、東京や横浜って、今より都会の印象が強くて、きっとこんな人たちばかり住んでいるのだろうなぁ。とか思っていました。地方に住む子供にとっては今の海外並みに神秘の世界だったかもしれない。
70~80年代に圧倒的な支持を受けていた片岡義男の小説は、10代の頃読んだりしたけれど、その都会の匂いが漂う不可解な男女関係に考えさせられた。
この映画も片岡義男のいくつかの小説により脚本化されている。当初は浅野温子主演の青春モノの企画だったが、物語の焦点はむしろ、人生を見失った中年男 山崎努に向けられている。
大人になりきれなかった中年男(山崎努)の苛立ちや空しさがひしひしと伝わり、横浜の渇いた都会の空気を感じて、怠惰な日々で大人になる若者たちと、今だに青春と決別できずさまよう大人。そんなイメージの物語。
時代のせいか映像がもっとクールだったら小説の世界に忠実に出来上がっていたと思う。。
お洒落な感じは全然しなかったのは何故でしょうね。ディティールも刑事ドラマみたいな感じで結構ハードボイルド。小説のイメージはこんなんじゃないと思いますが。
でも、この頃の映画を見て青春時代をオーバーラップしてしまう人は多いかもしれないですね。
あ、あと浅野温子の声や仕草がすっごく子供っぽくて、こんな時もあったのだなぁと妙に感心してしまった。
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