ばかのハコ船

「青汁」ではなくて、全然売れない「あかじる」の販売を手がける、どうしょうもない男(山本浩司)とその彼女(小島智子)。何とか現状を打破しようとして、都会から男の地元に帰り、知合いを回るのだが
、ますます悪い方向に行ってしまう・・。

そういう内容だが、この主人公が駄目な男のデパートみたいな男だ。だらしがなくて流されやすく、女好き。彼女は、しっかりしているのだが、最終的には男に合わせてしまい、結果的に状況を悪くしてしまう破滅的なカップルだ。落ちて行くばカップルと言ってもいい。
しかし、この男の悪い部分の中に自分の姿を見出してしまう部分もあるのではないかと思う。

カメラワークはすごく自然な感じだ。単調で飽きてしまうとも言えるが、日常見ている風景そのままで、あたかも自分がそこに居るような気分になる。急転する画面が多い最近の作品の中では異質の作品だ。この不思議な間とカメラワークの作品は、良いか悪いか分からないが、かなり限定された人達にしか受け入られないかと思うし、それで良い作品かと思う。いわゆるカルトなジャンルかな。

ふと思い出したのは、20代前半の頃、実家に帰ると母親から聞いた困り者の同級生の噂話を思い出してしまった。マルチ商法にはまり、販売元が警察に摘発され滅茶苦茶な生活になってしまった。今彼はどうしているんだろう・・・。

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