砂の器

最近ドラマとなったが毎週見ていないと何がなんだかわからなくて、元になった1970年版映画を見る。もともと子供のころ親に連れられて観た記憶があるのだが「ピアノの長い演奏と砂の上を歩き続けるみすぼらしい親子」のイメージしか記憶にない。

大人になって改めて観たときの驚きは今までに味わったことが無い程だった。
犯人が誰であるという事よりも(むしろ犯人はすぐわかってしまう)まさにこの映画のキーワードは「宿命」という名の曲。

なぜ誰からも恨まれるはずのない人物が殺されてしまったのか?犯人と被害者の接点は?加害の動機は・・・・?
犯人にとって殺すことしか生きる方途のない程の残酷な過去とその背景。
まさしく「宿命」

数年前、国がハンセン病患者へ謝罪した。このことがどんなに歴史的な事なのか。今改めて問われた気がした。
そんな社会的な問題がこの世の中にある事さえ数年前まで知らなかった私には30年経って初めて理解できたのである。

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